紅葉の要塞

敷地は閑静な住宅街の角地。

防犯性と開放感という相反するベクトルの要望を強く希望されたクライアントさんに対して、外に閉じてプライバシーを確保しつつ、中庭を設けることで内には開かれた住まいをご提案。

敷地形状そのままに建物のアウトラインを最大化したボリューム。

外壁には柄を抑えた淡いベージュタイルと木製ルーバーを採用し、閉鎖的な外観による圧迫感を軽減させた上品なファサードに。

 

坪庭を配したアプローチ。

玄関ドアが見通せる電子錠の門扉。

門扉上部は人が侵入できない高さまで垂れ壁を造り防犯性を考慮。

入ってドン!

玄関を入ると、この住まいの最大の見せ場である中庭の紅葉がお出迎え♪

背面の壁を高く立ち上げることでプライバシー性を確保するとともに、紅葉の影を映し出すキャンパスに。

階段の昇降時も紅葉を楽しみながら。

ウォールナット突板の階段踏板には、スリップ防止のスリットを。

寝室から中庭を望む。

プライバシーをしっかり確保しながら、中庭を介して光を取り込みます。

 

階段室にはガラス建具を使用し、空調効率と抜け感を両立。

リビングダイニングの天井高さはおよそ4m確保し、上部のハイサイドサッシによって十分な採光をもたらします。

リビング続きのバルコニーも壁を高めに立ちあげて、隣地からの視線をブロック。

カーテンレスの生活を楽しめます。

 

子供部屋からバルコニーを望む。

家のどこにいても隣地の存在感を感じさせないプランに。

夜にはルーバーから光が漏れ、エレガントな装いを待ちゆく人々に届けます。

徹底した防犯対策を施した今回の住まいで、安全安心の生活を過ごしていただけると幸いです。

DATA
東京都世田谷区/専用住宅/木造2F/192.50㎡/夫婦+子供1