
セレブの街、港区白金。
八芳園を一望できる好立地マンションの最上階メゾネット物件のフルリノベーション計画です。
クライアントは中古マンションに付加価値をつけて販売している不動産会社さん。
好立地で物件力はあるものの、ターゲット層を考慮した上質な空間に仕上げたいとのご要望でした。

いざ解体!
築45年ということもあり、躯体は凹凸、、、何よりも梁下の天井高さがとっても低い、、、。
今回はこの低く存在感のあるRC梁をどう料理するかが最大のポイントとなりました。

今回は販売広告用に専門業者にCGパースも依頼。
こちらはLDKのワンカット。
※別途追加金額はかかりますが個人宅でも作成可能ですのでお気軽にご相談ください!
CGで完成イメージを確認しながら家具の配置イメージやライティングなども詳細に検討していきます。

実際の完成写真がこちら。
床は淡い柄の入ったタイル、天井はウォールナット木板、階段脇の壁は天然石を採用。
ギラギラ感を抑えつつ、品のあるセレブをイメージした素材チョイスに。笑

こちらは二階の主寝室のCGパース。
間接照明を多用し光量を抑えてムーディーな空間に。

主寝室完成写真。
床材は毛足の長い絨毯、壁には柄物アクセントクロスを大胆に使用。
階段室との間をガラス貼にすることで、セカンドリビングとしての利用も想定したつくりに。
もちろん主寝室として使う場合はカーテンで間仕切り出来るように計画。

デザインのポイントとして挙げた「存在感のあるRC梁」の調理法。
梁の側面をミラーを貼り、天井や壁面を投影させることで存在感を消し去ります。

単純に臭みを消すだけではなく味付けも大切♪
梁天端にダイノックシートという特殊シートと間接照明を駆使しシャープな水平ラインを出して不思議な浮遊感を演出。

空間のメインでもあるスチール階段は緊張感のある片持ち階段。
鉄骨部材を壁から持ち出し木板をサンドイッチするディテールで重厚感と浮遊感を両立。

キッチンはL型のオーダーメイド。
セラミックタイル天板を使用し、機能性もデザイン性も◎。
キッチンに立った時に空間の奥行感を演出するために、正面壁にも一面ミラーを採用。

新築住宅に比べて限られたボックスの中で、工夫を凝らすリノベーション。
新しい試みやディテールを検討しながら、楽しく設計させていただきました。
完成後、ありえないくらいのお客様から反響がきています!と不動産担当者からの嬉しい言葉もいただき、設計冥利に尽きる計画となりました。
DATA
東京都港区/マンションリノベーション/RC造/108.45㎡