ヘキサゴンハウス

ヘキサゴン=六角形

敷地は前面道路に対して円弧を描くように接した変則的な六角形の土地。

とてもワクワクするこの土地にどんな住まいを提案しようか、、、今回は私たちの設計プロセスの一部もちょっとだけご紹介♪

プランニングをする際の多くは、各居室などのレイアウトから検討し、最終的に外観を整えていくのが一般的な設計手順。

しかし、今回はそんなセオリーに逆行し、この特徴的な敷地形状に素直に寄り添った六角形のボリュームの外観を導く出すところからプランニングをスタートしました。

ペン持つ前にカッター持って!いきなりスタディー模型を作成。

幸いなことに道路斜線も北側斜線も緩い地域だったため、屋根形状を気にすることなくシンプルでスクエアなボリュームに。

そこから周辺環境を丁寧に読み解きながら、居室や開口部のゾーニング。

採光や通風はもちろんのコト、視線の抜けやプライバシー確保、アプローチや家事動線、植栽エリアの検討まで、、、クライアントのご要望を踏まえて諸条件をクリアにしていき、徐々にプランを詰めていきます。

ご提案したファーストプラン。

特徴的な多角形の外観をもちつつも、内部はオーソドックスにまとまって使い勝手も◎。

廊下は短くシンプルな動線計画で、各居室を最大限に配置。敷地形状から生まれたインナーバルコニーはLDKの一部として取り込むようなつくりに。

ここからクライアントさんと紆余曲折しながらこのプランを育てていきます。

いよいよ完成したお住まいがこちら。

白い多面体に玄関やバルコニーを切り欠いて、木製マドでアクセント。

玄関アプローチ床には、ヨーロッパの街路地などによく敷かれている、ピンコロを採用。

好みが分かれる素材ですが、とってもかわいらしいですよ♪

玄関脇には大容量のシューズクロークが!

これだけあればアウトドアも怖くないですね。

床もマドもキッチンも、全部が天然木のLDK。

同系素材を使うときはキッチンとマド枠カラーを床より少し濃いめ(重め)にすることで空間がグッと締まります。

ダイニングテーブルなんかにも使える色彩テクニックなので迷ったら是非ご参考に!

 

 

2階のインナーバルコニーから見上げてみると、3階バルコニーの床はグレーチングに。

南からの太陽光が2階に十分落ちる工夫です。今回はさらに特殊な加工を施して雨もシャットアウトの優れもの!

最後に、、、このプロジェクト中ずーっと気になっていたお地蔵様とともにパチャリッ。

建物の無事竣工のお礼と、クライアントご一家のますますのご繁栄を祈願しました。

これからもずっとこのお住まいを見守り続けて下さいね!

ありがたや~

 

DATA
東京都荒川区/専用住宅/木造3F/131.60㎡/夫婦