アスパラの家

細く

長く

逞しく

都市に生える

アスパラの家。

遡ること15年前。卒業制作として創造されたこの仮想住宅が、長い時を経て具現化されました。

 

 

北側道路で幅員6.0m、道路と敷地の高低差は約2.0m。

敷地条件をフルに活用し、各種法規制と戦いながら、第一種低層住宅(通常は2階建が多い地域)ながら4層の建物を実現♪

 

最初に描いたイメージスケッチ。

『螺旋階段に住む』をテーマに、ひとつながりとなった16フロアが旋回しながら展開される構造。

まるで山登りを楽しむかのような不思議な感覚になる空間構成です♪

 

地下のアプローチ。

家族同然の愛車『ローバーミニfeat.ポールスミス』の部屋もしっかり確保。

スミスブルーが映えるよう素材を吟味し、赤褐色の素焼き煉瓦の壁とダークグリーンのスチール玄関ドアに。

1階道路側に位置するテラスの躍動感溢れるさまざまな樹木が、ファサードに彩りを与えます。

地下の玄関。

クライアントとの打合せスペースも兼ねているので広めに面積を割いています。

左手のマガジンラックは開けると玄関収納になっている特注品。

玄関奥には、名作チェアが鎮座するギャラリースペースが。

ここで椅子達の井戸端会議が日々開催されてます♪

ギャラリーの先にはトイレと手洗が。

トイレの扉はフランスから取り寄せたアンティーク品。

この建物の唯一の室内建具です。

大谷石のカウンターに陶器のボウルと真鍮水栓がかわいらしい♪

トイレの室内は淡いオリーブグリーンの塗装。

ペーパーホルダーが主役のニッチと収納が裏に隠されている絵画たち。

 

次のフロアがキッチン。

二列型のオーダー品でシンク側は5mmの銅板一枚モノ!

木製サッシからテラスの植栽も望めます。

銅板は完全に実験でしたが、日々変化する輪ジミがいとをかし。

食事の歴史を刻みます。

キッチンからリビングとダイニングを見る。

800mm毎に次のフロアが現れるスキップフロア構造。

リビングの床はゴロゴロするのに最適なベルギーの絨毯敷。

 

ダイニング南側には一切窓がありません。

それでも吹抜上部に設けられたトップライトからやわらかな光が注ぐ空間に。

エアコンも含めたさまざまな家電がディスプレイされた飾棚に♪

ダイニングの先には和室のウォークインクローゼット。

螺旋状に展開されているため、死角が生まれ、洋服たちが見えないようになっています。

 

タタミ縁もイグサで造られた特注タタミ♪

次のフロアは寝室とフリースペース。

ここもゴロゴロできる絨毯仕様♪

北側に大きくとられた木製サッシの開口。

北側窓は一日中安定した採光が入るのでオススメです。

窓辺には珍奇植物達が整列!

フリースペースと繋がった大きなハンモック。

子供たちが遊んだり、大人が昼寝できたりしちゃいます♪

ハンモックの下部はダイニング。

ごはんよ~はーい!

も容易です。

食事中だけはハンモックで飛び跳ねるのは禁止です笑

足触りを楽しめるよう、階段の素材もさまざま。

素地のスチール素材はヒンヤリしたり。

最上階には浴室が。

ルーフバルコニーと隣接させて露天風呂気分を味わえちゃいます♪

ルーフバルコニーにもところ狭しと並ぶ珍奇植物。

日々、洗濯物との陣地争いが勃発笑

駅から緑道を抜けるとアスパラの家がお出迎え。

夜はとても静かで暗いエリアだったので、街のシンボリックな街灯となるようにルーフバルコニーのライティングを計画。

弊社ショールームとしていつでも公開してますので、是非アスパラを体感しに来てくださいね。

DATA
東京都世田谷区/事務所併用住宅/RC造地下1F+木造SE工法3F/79.19㎡/夫婦+子供1