3.0mの開放感

やっと出逢えた!

弊社に設計依頼をいただいた時のご夫婦からのありがたいお言葉から、このプロジェクトはスタートしました。

敷地は間口わずか3mの所謂”鰻の寝床”と呼ばれる細長〜い長方形の分譲地。

隣家もギリギリまで建っている中で、如何にして光を取り込み、開放感を演出するか?が最大の課題でした。

解決策は、、、

抜ける。

透ける。

兼ねる。

若かりし頃、師匠から教わった狭小住宅3原則を心に秘めて挑みました。

 

まずは抜ける。

着目したのは窓。

開けるところは構造上許す限りに思いっきり大きく、閉じるところは全くつけない。

このダイナミックな対比が、空間にメリハリを生み、抜け感をより一層引き立ててくれます。

続いて透ける。

2階〜3階へ続く階段を、スケスケのストリップ階段に❤︎

さらにその上部には長さ3.0mの巨大なトップライトを設置し、ストリップ階段+トップライトの黄金コンビで、2階のLDKのみならず、1階の玄関ホールまで、光を届けてくれます。

そして兼ねる。

リビングの一部スキップフロアにすることで、階段を腰掛け出来るスペースと兼用。

また、リビングの天井高さが3.0mと高く、大開口と合わさって抜群の開放感♪

 

玄関を演出する飾り棚兼用の階段。

丸パイプのシャープな手摺とオークの階段、この家のテーマカラーであるブルーの塗装がマッチします。

キッチンはオーダーのステンレス天板。

裸電球を吊るしてカフェテイストに。

LDKに連続して伸びる化粧梁。

ホンモノの木梁は価格がお高い為、コスト削減のために、木調クロスで仕上げています。

目線から離れている部分ですので、ホンモノと見間違うほど、全く違和感ナシの削減テクニックです。

狭小地でも工夫を凝らせばここまで開放的に住める!

そんな事を証明出来た住まいになったのではないでしょうか。

お引き渡し後も『最高です!』というお言葉を頂き、ご満足頂けてよかったです。

センスの良いご夫婦が素敵に住みこなしてくれることは間違いないでしょう。

 

DATA
神奈川県川崎市 / 専用住宅 / 木造3F / 120.69㎡/夫婦+子供1